らっきょう酢の活用方法

らっきょうを漬けた後に残った「らっきょう酢」どうしてますか?

5月に入り、今年のらっきょうが出まわり始めたとともに、らっきょう漬けを仕込む季節になりました。毎年、家でらっきょうを漬ける方も少なくないと思いますが、最後に残った甘酢を見て「捨てるのは何だかもったいないけど、何かに使えるのかな?」と悩んだことがある方は多いはず。

らっきょう漬けをつくるのに漬け酢は欠かせないものなのですが、らっきょうが無くなってしまえば、この漬け酢のお役目は終わりなのかもしれない・・・とも考えてしまうもの。でも、この中にはおいしいエキスがたっぷり詰まっているので、できることなら上手に活用したいですよね。残念ながら一度らっきょうを漬けたものは新たな漬け酢として使うのはあまりおすすめできませんが、残った漬け酢も上手に活用してらっきょうを漬けるだけに留まらず、せっかくなので漬け酢も最後までおいしくいただきましょう!

らっきょうの漬け酢は食物繊維が豊富?!

らっきょうを漬けた後の漬け酢には、らっきょうから流れ出た旨味や栄養素がたっぷり含まれています。なので、漬ける前と後では中に含まれている栄養素ももちろん変わってきます。らっきょうに含まれる豊富な食物繊維の9割が水溶性のもので、水に流れやすい性質を持っています。その多くは「ラッキョウフルクタン」という水溶性食物繊維で、私達の体に良い働きをしてくれる栄養素のひとつです。

その栄養素のほとんどは、らっきょうを漬けている間に酢の方へどんどん流れ出てしまっているんです。そのため、らっきょうの栄養素をまるごと摂るには本当なら漬け酢も一緒に摂った方が効率的なのですが、そのまま飲んだりするのは辛くて胃にも負担がかかってしまいます。もし飲むのであれば、水や炭酸酢などで薄めてから飲むのをおすすめしますが、飲む以外にらっきょうの漬け酢は料理に使う調味料として使えるので、その活用方法をいくつかご紹介したいと思います。

おいしく再利用!残った漬け酢の活用法

ピクルスや酢の物に

らっきょうの新たな漬け酢としては使えませんが、数回で食べきれる量のものであれば漬け酢として使えます。きゅうりや人参などの野菜とスパイスを漬けてピクルスに。

スライスしてさっと湯通しした新生姜を漬ければガリもできます。食材にそのまま加えるだけなので、酢の物などあともう一品欲しいという時にも役立ちます。

南蛮漬け

漬け酢と醤油を加えただけの調味液で簡単に南蛮漬けがつくれます。千切りにした人参やたまねぎ、ピーマンなどの野菜と輪切り唐辛子、片栗粉をまぶして揚げたアジを漬け込んで、味がなじんだらできあがりです。

寿司酢の代わりに

すし酢の代わりにあたたかいご飯に漬け酢を混ぜ合わせるだけで手軽にお寿司がつくれます。らっきょう酢の材料はすし酢とほとんど変わらないので、調味料を合わせて鍋で加熱して冷まして・・・なんて作業も必要ありません。らっきょうの甘味でまろやかな酢飯しに仕上がります。

甘酢炒めなどの中華料理の味付けに

塩こしょうで下味を付けた豚肉と野菜をごま油で炒めて、漬け酢・醤油・片栗粉を合わせた調味液を加え、とろみがくまで炒めれば甘酢炒めのできあがり。酢豚や酢を使用する炒め物などに使えます。

らっきょう酢は、酢と砂糖などを合わせたいわゆる「甘酢」です。酢を使う料理には大抵、砂糖も入っているものが多く、材料としては似たようなもの。今回ご紹介したもの以外でもドレッシングや煮物など、工夫してみると意外と普段の生活で上手く消費することができると思いますので、らっきょうだけでなく漬け酢も是非活用してみてください

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