初夏の手仕事といえば「らっきょう漬け」
季節の手仕事といえば「梅」や「味噌」に続いて「らっきょう漬け」もそのひとつ。こうした季節を味わえる食仕事をすると、何気ない毎日の食卓がぐんと豊かになったような気がします。らっきょうの時期になると毎年たくさん仕込んでいる方もいらっしゃると思います。
醬油漬けや甘酢漬けなど、カレーの付け合わせとしても人気があるらっきょうですが、手づくりするのは手間がかかったり、難しそう…と思っている方も多いのではないでしょうか?できあがるまでに多少の時間はかかるものの、実際は思ってたよりもシンプルな工程で、やってみると意外と簡単に作ることができるんです。自家製ならではのおいしさが楽しめる、今が旬のらっきょうを使った甘酢漬けを作ります。
らっきょうの下処理
らっきょうを購入したらできるだけ早めに下処理を済ませましょう。下処理を終えたらっきょうは、酢に漬け込む前に一度、塩で「下漬け」をしてから「本漬け」を行うのが一般的です。
下漬けの仕方は、煮沸消毒した保存瓶の中にらっきょうを入れて、らっきょう1㎏に対して水700mlと塩150gを合わせた塩水を注ぎ入れます。その後は冷暗所に置き、10日から2週間ほど漬け込みます。下漬けしていないらっきょうをそのまま塩水に3日ほど漬けてから本漬けする漬け方もあります。
塩抜きの仕方
下漬けしたらっきょうは、一度洗って薄めの塩水に半日から1日浸して塩抜きしてから使います。
らっきょうの甘酢漬けの作り方
下漬けと塩抜きが済んだら、らっきょうを酢に漬けこむ「本漬け」を行います。
材料
- らっきょう:1㎏
- 酢:350ml
- 砂糖:250g
- 水:150ml
- 唐辛子(小口切り):適量
- 保存瓶
作り方
①鍋に水と砂糖を入れてひと煮立ちさせます。らっきょうを漬けの調味液は、殺菌作用がある酢や唐辛子を使いますが、酢の酸だけでは死滅しない菌もいるため加熱しますが、砂糖が溶ける程度で大丈夫です。
②酢と唐辛子を加えます。
③煮沸消毒した保存瓶にらっきょうを入れて調味液を注ぎ入れます。調味液は、熱いままでも冷ましてからでもどちらでも大丈夫です。熱いまま注ぐと、歯応えのあるらっきょうに仕上がります。
調味液に漬けた後は、冷蔵庫か冷暗所など涼しい場所で保存します。漬けてから早くて10日頃から食べることができます。1ヶ月ほど経った頃からがおいしくなってきますが、上手に保存できれば数年経ってもおいしく食べることができます。
市販のらっきょう漬けもおいしいですが、自家製のらっきょう漬けはカリカリ、シャキシャキとして、手間ひまをかけた分だけきっとおいしさも増すはず。これから夏までらっきょうがおいしい季節が続きますので、時間があるときにゆっくり手仕事を楽しんでみてはいかがでしょうか。