生食用らっきょうをレモンだれで味わう

生で食べられるらっきょう!?

春先にしか味わうことのできない「生食用らっきょう」のおいしさをご存知ですか?漬物用のらっきょうが出回るのは初夏ですが、その前に若いらっきょうを摘んだものが生食用のらっきょうです。生食用らっきょうは、真っ白ならっきょうの粒とその先の葉っぱまですべて食べることができます。生で食べるらっきょうのフレッシュ感は格別!歯応えと香りを思う存分楽しむことができます。山菜や筍のように、春にしか味わうことのできない貴重なおいしさをぜひ味わってみてください。

砂丘地で育つらっきょう

生食用らっきょうは、収穫後に葉の先の方と、根っこの部分を切り落とし、らっきょうの表面の薄皮を一枚剥がしてから洗浄し、袋詰めします。それでも鹿児島県のらっきょうは砂丘地で育つため、薄皮と葉っぱの隙間に砂が入り込んでいることがあります。隙間に砂が入っていたらぜひじっくり見てみてください。その砂の粒子の細かさに驚かれるでしょう。粒子の細かい砂丘地ゆえに保水性と栄養分の少ない畑では、葉先へ栄養分を送ることができず、おのずとらっきょうの実が層になって成長し、あのシャキシャキ感が生まれるのです。

調理のポイント

隙間に入り込んだ砂は刻んだあとにさっと洗って落としましょう。その際に大切なのが、水に長時間さらさないことです。らっきょうに含まれる食物繊維「フルクタン」は水溶性のため、水に長くつけると流れ出てしまうのです。らっきょうに含まれるフルクタンは便秘解消などに効果があるため、らっきょうを毎日少しずつ食べることで健康づくりにつながります。

カンタン!おすすめの一品

生食用らっきょうのおすすめの食べ方を紹介します。さっと洗い、白い部分から葉っぱまで斜め薄切りにします。さっと水で洗い、砂を落としたら水気を切って器に盛ります。レモン汁に塩を加えて混ぜ、塩が溶けたらオリーブオイルを加えてとろっとするまで混ぜます。仕上げに黒胡椒をふればレモンだれのできあがり。お刺身のようにして、らっきょうをレモンだれにつけていただきます。歯応えと香りやピリッとした辛味を堪能できます。

生で味わうと匂いが気になる!?

らっきょうはネギやニンニク、たまねぎと同様に、硫化アリル(アリシン)を含むため特有の香りがあります。その風味こそが食欲をそそるおいしさでもあるのですが、生で食べると匂いが気になる・・という声も。そんなときは、カテキンを含む緑茶やりんごの力を借りてみてはいかがでしょう?ポリフェノールのカテキンはアリシンを抑える働きがあるのです。緑茶を飲みながら食べたり、食後のデザートに皮付きのりんごを食べるなど、ぜひお試しください。

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