全国屈指!らっきょうの産地は?

店頭にならぶ“らっきょう”はどこ産?

四季の移り変わりとともに訪れる旬の食材。毎年変わらぬ味わいや食感を体感しながら栄養を吸収することで、わたしたちは自然と心と体を落ち着かせています。そのなかでも、らっきょうは梅干しとならんで猛暑を乗りきるための保存食として欠かせません。

らっきょうは国内各地で栽培されていますが、特に鹿児島県、鳥取県、宮城県などが有名どころです。古くから日本人の食生活に深くなじみ、毎年の漬け込み作業を楽しみにしてる方も多いのではないでしょうか?。そこで「らっきょうってどこからきたの?」「そもそもどんなもの?」など、らっきょうについて調べてみたいと思います。

らっきょうの原産はどこなの?

らっきょうは紀元前より中国を原産とし、日本へは平安時代に渡ってきたとされています。最初はお腹を温めたり、痛みを止める薬として用いられ、江戸時代頃から食用として広く栽培され始めました。ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、漢字では『辣韮』と書き、辛い韮(ニラ)を表しています。

文字通りニラやネギ、ニンニクなどに近い野菜で、和名も『おおにら』です。地下の茎が太く大きくなった鱗茎(りんけい)の部分を食用とします。歯ごたえがあって程よい辛味がおいしいと、酢味噌や茹でて酢と醤油に漬けるなど様々な食べ方をされていたようです。

らっきょうの品種もいろいろ

一般的ならっきょうの品種としては大粒の「らくだ」、台湾から渡ったとされる小粒の「玉らっきょう」、中粒では「八房(やつぶさ)」、品種改良された「九頭竜(くずりゅう)」などがあります。らっきょうは通常7~9月に種球(しゅきゅう)と呼ばれる繁殖用の球根が植えられ、翌年の6月頃に旬を迎えて収穫されます。病気に強く養分の吸い上げがよいので、砂丘地やシラス台地なども活用され、品質のよいらっきょうが多く生産されています。

らっきょうを購入する際には、外皮に傷がなく、ふっくらと丸く粒がそろっていて、ツヤとハリがある色の白いものがよいでしょう。緑っぽいものは日が当たって硬くなっています。近年、店頭だけでなく通販でも全国のらっきょうが手に入るようになりました。「今年はどこのらっきょうを漬けようか?」と、お気に入りの産地や種類を見つけてみるのはいかがでしょうか?今まで以上に毎年恒例のらっきょう漬けが心待ちになるかもしれません。

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